イベント報告

講演会「近代絵画にみる都市と田舎―ミレー、ルノワールからピカソまで」を開催

 

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クレア・ウィトナー 氏
 (ウェルズリー大学デイヴィス美術館学芸員(元ボストン美術館ヨーロッパ美術部部員))
「ルノワールの時代 近代ヨーロッパの光と影」展 担当のクレア・ウィトナーさん(元ボストン美術館 ヨーロッパ美術部部員)を迎え、講演会を開催しました。講演では、出品作品を通して見えてくる近代ヨーロッパの“光”と“影”とは何かを、当時の社会情勢や文化を交えながら解説。それぞれの作家が都市と田舎を題材に、変わりゆく人々の姿や風景を多様な視点・様々な表現手段でとらえた作品をご紹介いただきました。会場からは「近代化の波が人間性に与える影響を考えた」「今の時代と共通している気がする」などの感想が寄せられました。
今回初来日されたクレアさんに、展覧会の見どころ、お気に入りの作品、ご専門などを伺ったインタビューをブログでご覧いただけます!

講演会「祝祭迷宮都市ヴェネツィアに魅せられて」を開催

馬場駿吉館長も、ヴェネツィアに魅了されたひとり。講演会では、俳人でもある館長がヴェネツィアに捧げた句集『海馬の夢-ヴェネツィア百句』(深夜叢書社 1999年)の作品と、十数回にわたる渡航経験からのエピソードと写真をあわせてご紹介しました。演劇、文学、音楽、そして現代美術まで、幅広く芸術を愛する馬場館長のならではの講演には、「ヴェネツィアを旅行(吟行)している気分でした」などの感想が寄せられました。

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馬場駿吉館長

講演会「ヴェネツィア・ルネサンスの絵画-特質と革新」を開催

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越川倫明氏(東京藝術大学 美術学部 教授)
東京藝術大学から越川倫明教授をお招きし、講演会を開催しました。15世紀ルネサンス期にフィレンツェでミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチが活躍していた頃、ヴェネツィアでも革新的な絵画表現が生まれていました。講演会では、他の地域から影響を受けながらも、デッサンなどの線描よりも色彩や光の表現を目指したヴェネツィア・ルネサンスの特徴を豊富な作品資料と共に解説いただきました。
会場からは「ルネサンスの流れを知って一段と興味をもった」などの感想が寄せられました。
 

講演会「ヴェネツィア―魅惑の都市の500年」を開催

ボストン美術館から本展担当のフレデリック・イルチマン(ヨーロッパ美術部)を迎え、講演会を開催しました。“Benvenuti a Venezia! (ようこそ、ヴェネツィアへ!)”イルチマンさんは18世紀のコスチュームをまとって登場!会場を沸かせます。
 講演では、「比類なき都市」「描かれた祈り」「ヴェネツィア様式」「芸術家たちを魅了する町」というテーマ別の展覧会の構成に沿って、地理、人物、歴史から独得の芸術様式までヴェネツィアを様々な側面から解説しました。本展のために修復された作品の貴重な資料写真も紹介。会場からは「ヴェネツィアの歴史、長い時の流れを感じた」などの感想が寄せられ、時空を超えたヴェネツィアへの旅をお楽しみいただきました。

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フレデリック・イルチマン氏

(ヨーロッパ美術部 部長 キュレーター)

 

講演会「文明開化と化粧・髪の変化」を開催

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津田紀代 氏(ポーラ文化研究所 学芸員)
1976年の設立以来「化粧・女性・美意識」をキーワードに東西の化粧にまつわる幅広い研究活動を行うポーラ文化研究所から学芸員の津田紀代さんをお招きし、講演会を開催しました。そり眉・お歯黒の廃止、日本髪から束髪へ、美人コンテストの開催、プラスのおしゃれとしての香水や美爪術…幅広いトピックで、社会状況の影響を受けながら明治の45年間に大きく変化した女性の装いについてお話しいただきました。講演会の合間には、研究所が所有する貴重な版本のご紹介も。会場からは「現代日本のルーツになっていることも多い明治文化の話はとても興味深く面白かったです」などの感想が寄せられました。

講演会「明治ニッポンの美-東西の視点から」を開催

ボストン美術館から日本美術課長のアン・ニシムラ・モース氏を、東京藝術大学 大学美術館から古田亮准教授をお招きし、ダブル講師による講演会を開催しました。
 西洋との出会いに揺れ動いた明治日本。西洋の技法を取り入れたり、日本の伝統回帰に動いたり、試行錯誤しながら生み出された様々な作品を、日本とボストンが当時それぞれどのような視点をもって収集したかを各所蔵作品を通してご紹介いただきました。お二人の熱いご講演からは、二つのコレクションを併せることが “明治ニッポンの美”の全体を見るためにいかに重要かということが伝わってきました。また、劇画タッチの小林永濯《菅原道真天拝山祈祷の図》は歌舞伎の“ポスター”として使用されたのでは、という新しい考察も披露され、明治美術の研究がまさに現在進行形で進んでいるということが分かります。

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アン・ニシムラ・モース氏(ボストン美術館 日本美術課長)

古田亮准氏(東京藝術大学 大学美術館 教授)

特別講演会「ボストン美術館のジャポニスム」を開催

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山口 靜一氏(埼玉大学名誉教授)
当館の前館長で埼玉大学名誉教授の山口靜一氏をお招きし、16年目の開館記念日を迎えた特別講演会を開催しました。ボストン美術館が所蔵する日本美術品10万点の内約4万点を寄贈した“ボストン美術館のジャポニスムの仕掛人”ウィリアム・スタージス・ビゲローの生涯をたどりながら、同館が日本国外では最大の日本美術コレクションを所蔵するに至った過程を講演いただきました。アーネスト・フェノロサやエドワード・モース、そして岡倉天心とのエピソードや、改宗し熱心な仏教徒になったこと、あまりの剛腕ぶりに“Samurai Bill”と呼ばれていたことなども紹介され、会場からは「裏話がとても興味深かった」などの感想が寄せられました。

ゲストレクチャー「フランスにおけるジャポニスム-19世紀から今日まで-」を開催

アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会の小林久見子先生をお招きし、現在フランスで親しまれている日本文化についてお話しいただきました。寿司や弁当箱、柔道に漫画と、フランスの日常生活の中に当たり前に存在する日本の姿が、豊富な写真と共に紹介されました。「日本のことをもっと知りたい」という気持ちが、昨年パリで開催された「北斎展」に驚異的な数の人々が訪れた理由では、と小林先生。豊富な写真で伝えられる現地のリアルなレポートに、現代にまで続く“ジャポニスム”の熱を感じることができました。

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小林 久見子氏(アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会)

講演会「モネと印象派の時代のジャポニスム-絵画から写真、建築まで-」を開催

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岡部 昌幸氏(帝京大学文学部史学科教授)
 帝京大学文学部史学科の岡部昌幸教授をお招きし、講演会を開催しました。ジャポニスム初期の1850年代から後期の1900年代、そして、現代のクール・ジャパンまで、時代を行き来しながら、工芸にはじまり、絵画、写真、衣装、建築…多岐のジャンルにわたりお話しいただきました。当時、西洋が日本に抱いていた“女性的な”イメージが現代において再び注目を集めていることも資料と共にご紹介いただきました。美しく、大胆で魅惑的という日本美術が西洋に残した日本の印象を遺産とし、後世まで引き継いでいくことが大切、と岡部教授。

ゲストレクチャー「ボストン美術館の型紙コレクション」を開催

 着物の染色の道具として使用される型紙。ボストン美術館の4,000枚をはじめ、ロンドン、ウィーン、モスクワなどで世界各国に渡った型紙を調査されてきた三重県立美術館の生田ゆき学芸員をお招きし、ゲストレクチャーを開催しました。驚くほど細かな技術を要する制作の様子を動画で見た後、研究者ならでは視点から見るその歴史や、道具としてではなく純粋にデザインの美しさが芸術家の着想となった海外のジャポニスムの例をご紹介いただきました。

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生田 ゆき氏(三重県立美術館 学芸員)

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