ボストンコーナー

4Fボストンギャラリー前通路にて展示中

ボストン美術館の歴史や活動、コレクションの形成について紹介

名古屋ボストン美術館は2009年4月に開館10周年を迎えました。ボストンコーナーでは、ともに歩んできた米国ボストン美術館との友好関係を記念して、ボストン美術館に残る貴重な文書や写真によりその歴史と多彩なコレクションについてご紹介します。

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染織・衣裳部のコレクション 2012.3.17~5.27展示

ボストン美術館では、1870年の美術館創立時から染織・衣裳(テキスタイル)のコレクションが始まりました。1930年には、テキスタイル部が一つの部として成立し、今日では、古代から現代にいたる世界中の文化の、27,000点に及ぶコレクションを有するまでとなりました。気が遠くなるほど複雑な古代ペルーの織物や、優美なフランスのロココ調ドレス、印象的な日本の能装束など、テキスタイル部の代表的な作品をご紹介します。

写真:フォーマルドレス

≪フォーマルドレス≫
1770年頃、フランス
華やかなドレスは、高級素材による染織と服飾品がとてつもなく高価であった18世紀当時、着る人の地位や趣味を端的に物語るものであった。紐と骨でぴったりと身にまとわせるコルセットは胸を支え、優美な姿勢を作りだした。

写真:能装束(唐織り)

≪能装束≫(唐織り)
江戸時代(18C末期-19C初期)、日本
能の演者のための衣装で、豪華な植物模様が織り込まれている。衣装の赤い色彩は演じられるのが若い女性であることを伝える。観衆は、舞台からある程度の距離をおいて眺めたのにもかかわらず、唐織は素材、デザイン、技術においてきわめて洗練された優美さを誇っていた。

写真:ナルキッソス

≪ナルキッソス≫
1480-1520年、フランスまたはフランドル南部
ヨーロッパ北部ではタピスリーは貴重で高価な美術作品であった。宗教施設、個人邸宅のそれぞれにおいて壁を装飾するために使われたが、大型タピスリーはイタリアやスペインでフレスコ画が果たしたのと同じ役割が与えられていた。本作はナルキッソスが泉に映る自らの姿にほれぼれと見入っているところである。ナルキッソスの物語は、「ミルフルール」(千の花)と呼称されるこの種のタピスリーに最適の主題であった。

写真:仮面扇

≪仮面扇≫
1970年代、イギリス(スペイン向けの輸出品として製作)
扇は優雅な装いの小道具としてとても重要で、貴婦人の会話や戯れの恋の駆け引きに欠かせない存在だった。16世紀末、はじめて欧州の宮廷にもたらされた扇は、素材にも、また装飾主題においても大変幅広い変化を遂げた。

写真:男性用マント

≪男性用マント≫
西暦50-100年頃、ペルー(パラカス半島)
古代アンデス世界で染織品は宗教的にも世俗的にも重要な役割を担っていた。アンデスの染織品は大変複雑に作られていて、いまだに復元不可能なものも多い。その布の持つ特別な価値は、糸紡ぎ、染、織、刺繍に費やされる膨大な労力がもたらしたものである。

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